- 2008-07-19 (土) 19:47
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「本棚を見ればその人がわかる」という言葉をよく耳にします。ずらりと並んだ背表紙は、持ち主の思考・嗜好を如実に表しているといって過言ではないでしょう。
今回はメンバー三人の本が混在した本棚をとおして、DDの脳内を少しばかり覗いてみようと思います。
まずは一棚の写真をご覧ください。
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多様なジャンルが揃う本棚ですが、ファイナル・ファンタジーファンの私としては左方に見えるプレイステーションのゲームソフトが気になってしまいます。どれもオフィスに置いてある以上は、DDにとって意味のあるコンテンツであるはずです。いくつか気になるものをピックアップしていきたいと思います。
【1】『アップルとグーグル』小川浩、林信行 著
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TT開発の初期からお世話になっているテクニカルライターのNobiさんこと林信行さんと、小川浩さんによる共著です。筆者達はグーグルとアップルという二つの超個性的な会社を並列に語ることで、その向こうにITベンチャーの未来の形を透かし見ようとしています。
気になる二社なので、私もインターンの合間を縫って読んでみました。両社の共通点・相違点を無理にすりあわせることなくストレートに記述した本書は、一読すると相反する成功例を矛盾したまま取り上げているようにも見えかねません。しかし、両社ともに「相対指向」でなく「絶対指向」であるという見解が、本書の主張として全体をまとめあげているように思います。絶対指向とは、今の常識や他社の現状に捕われず、「本来どうあるべきか」を根本から本質的に考えることです。青写真を自らの手で描いていかなければ、本当に良い決断はできない。本書からはそんなメッセージを感じます。未来図の鮮やかさが、会社という組織をより柔軟で強いものにするのかもしれません。
Nobiさん、ご献本ありがとうございました!
【2】『愛しき君へ』ヒカリ 著
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背表紙のロゴからしていかにも女子向け純愛ものといった風のこの本は、ケータイ小説を書籍化した、チャットを通した恋愛のお話です。日常的に携帯電話を使いこなす20歳前後の女の子の生態は、男所帯のDDにとって未知の領域。将来的なサービスのモバイル展開を見込んで手に取ったこの恋物語に、DDメンバーは感動の涙を流したのか否か気になるところでもあります。
というわけで、弊社のドミニクにインタビューしてみました。
「いわゆる「涙腺直撃系」のケータイ小説を知りたくて購入しました。案の定、涙腺を破壊されかけましたが、何とか耐えました。つくづく自分の思考は単純だなぁという事を思い知らされて以来、封印しています。それにしても、ここまで時代背景とか社会性とか無視した文学というものが書けるということが単純に驚きでした。」
【3】ゲームソフト『デビルサマナー』
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ウェブサービスのアイディアの種は、思わぬところに落ちています。ドミニクさんいわく「日本ゲーム史を黎明期から今に至るまで支えている作品の一つ」である「デビルサマナー」も、DDメンバーのインスピレーションをかきたてる重要なコンテンツであるようです。
前述の『愛しき君へ』と続けて、このゲームを強く推すドミニクに魅力を語ってもらいました。
「味方になった悪魔(=「仲魔」)を「召還(summon)」して一緒に戦い、また仲魔同士を合体させてより強力な仲魔を造り出すという「メガテン(ゲーム シリーズ女神転生の略称)」のゲーム 世界は、ファミコン世代ならば総じて知っているはず(知らなければモグリです!)。メガテンに登場する圧倒的な悪魔のラインアップを知ってしまうと、ファイナル・ファンタジーの幻獣などは貧弱に思えてしまいます。後半になるとシヴァ神やスサノオなど、メジャーな神様が仲魔として参加してくれて非常に心強く、楽しいゲームです。」
この「仲魔」の概念は、マンガ『ジョジョの奇妙な冒険』の「スタンド」にも通じるのではないかとのこと。『ジョジョ〜』もDD本棚に所蔵されている名作なので、またの機会に紹介いたします。
ドミニクからのインタビュー最後の一言は「仲魔=スタンド=幻獣、この3つを合体させたウェブ・サービスを作りたいです」とのこと。
ここからどんなアイディアが実現されるのか、期待したいと思います。
【4】『群像2008年1月号』
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この号では、昨年12月から今年2月まで東京都写真美術館で開催された展覧会「文学の触覚 – Haptic Literature」展が特集されています。DDはこの展覧会で、インスタレーション「タイプトレース道〜舞城王太郎之巻」を発表しました。第16回三島由紀夫賞受賞、第131回芥川龍之介賞候補としても知られる気鋭の小説家・舞城王太郎氏とのコラボレーションを実現し、新作小説「舞城小説粉吹雪」の執筆プロセスを、TypeTraceとKineticKeyboardによって会期中「上演」し続けました。公の場に姿を現さない覆面作家としても知られる舞城氏の思考のわだちを辿ることで、作家は不在であるにも関わらず、その生々しい存在を知覚できるインスタレーションとなりました。
次回もDDオフィスの本をいくつかご紹介する予定です。
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