- 2008-08-01 (金) 19:43
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ITベンチャーらしく会社経営関係の書籍がならぶこの一角。ところがよくよく目を凝らすと、ITとはまるで関係がなさそうな本も置かれていることに気づきます。
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右側の新書をフォーカスしてみます。
【1】『ざっくり分かるファイナンス』石野雄一
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この本をはじめとして、会社設立に関する本が多く並んでいます 。フリーランスのアーティストとして活躍していた遠藤と、大学院の博士課程でアカデミックな研究に邁進していたドミニクという、会社経営とは無縁だった二人の奮闘ぶりがうかがえるようです。1年も遡れば、よもや会社を作るとは思ってもみなかったことでしょう。そういう私も、芸術と科学の中間領域に興味があったことから二人と知り合ったときには、ITベンチャーでインターンをすることになるとは思いも寄りませんでしたが…。
今までとは違う新しい世界に飛び込むことは、いつだってとても刺激的で心躍ることだと思います。
【2】『発酵食品礼讃』小泉武夫
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実は、「発酵」はDDにとって不可欠なキーワードです。
「趣味は?」という問いに「発酵!」と答えかねない程の発酵フリークの遠藤から伝播して、DDは今や私も含めて発酵大好きな会社になっています。そんな遠藤イチオシの本がこの『発酵食品礼讃』。世界各地のユニークな発酵食品を通して、発酵という人智と自然の驚異のコラボレーションについて網羅的に紹介しています。
このステキな「発酵」という現象は、ウェブサービス開発のヒントにもなっているようですが、その話しはまたの機会に書きたいと思います。
【3】『もやしもん』石川雅之
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発酵の話が出たら、マンガ『もやしもん』を避けて通るわけにはいきません。これは私たちの周りに無数に存在する「菌」を肉眼で見ることができる主人公が、農業大学に入学して大活躍(?)するお話です。ストーリーとしては主人公の能力が活かしきれていないところが惜しまれますが、科学的な知識も盛り込まれていて、目に見えないけれど奥深い菌と人間の関係に思いを馳せるきっかけになる良作であるように思います。本作はアニメ化もされたのですが、「発酵」をテーマにしたマンガが人気を博すこと自体、日本における発酵文化の素地の厚さを思い知らされるようで興味深いです。
ちなみに、DDオフィスにはドミニクのぬか床が置いてあります。ぬか漬けは日本を代表する伝統的な発酵食品ですが、オフィスのぬか床はそのイメージに反して斬新な外観をしています。
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| LINK = http://bit.ly/2adc8a
ドミニク曰く、キュウリ一本を「縦」に漬けたいがためにこの容器を選んだとのこと。サイズは私の家にある一家族に丁度良いぬか床の倍はあるように見えます。そのままでは蓋に空気穴があり発酵しすぎてしまうため、テープで密封して発酵を抑えているという手のかかるぬか床です。もちろん毎日ぬかが傷まないようかき混ぜる必要があるのですが、こうした手のかかり具合がかわいく思えてきたら、発酵フリークへの第一歩をすでに踏み出していると言えるでしょう。
実はドミニクのぬかは、DD発酵文化の祖・遠藤から床分け(熟成したぬかどこを少し譲渡すること)されたもの。 脈々と受け継がれるぬかどこで出来た漬けものは、ふだん昼食時等に食べることもありますし、4月の会社設立パーティでもゲストの方々にふるまわれた自慢の味です。
【4】『地球の食卓 –世界24か国の家族のごはん』ピーター・メンツェル、フェイス・ダルージオ
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今回のエントリーの最後は、『地球の食卓』という壮大な写真集で締めたいと思います。この本には世界24ヶ国にわたる30の家族と、その一週間分の食糧の写真が解説と共に収められています。推薦者の遠藤に見どころをインタビューしてみました。
「食物調査が人間の境遇についてこれほど多くを教えてくれるということに新鮮な驚きを覚えました。それぞれの写真の類似点と相違点から透けて見えるのは伝統と文化、それから個々人の力ではどうすることもできない、けれども世界中の人々に関係している問題です。
各写真に添えられている取材ノートも読み物として魅力的ですし、それぞれの家庭から取材者が教わった各国の代表料理のレシピも載っています。ちょうど先週末、この本に乗っていた豚膝肉の煮込み(ポーランド料理)を作ってみましたが、我ながらめちゃくちゃ旨かったです!」
私もこの写真集は大好きなのですが、大きなページをめくるたびに家族の姿とその身体をつくる食材との繋がりが読み取れるようで、はっとさせられます。食べることは、私たちが生きていく上で最低限必要な行為であると同時に、快楽的に美味しさを求める余剰的な事柄でもあります。そうした人間のアンビバレントな性質を浮き彫りにすることで、リアリティをもって世界への興味を掻き立てる中身の濃い一冊です。
次回はDD独自のミーティング手法についてお伝えする予定です。
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